その植物は灼熱の太陽にも枯れない
固い粘土層に深く根を伸ばす
年に一度のスコールで葉を増やします
生命力がとても強い植物「ヘナ」
インド女性のような健康で健やかな髪をつくります
●ヘナが髪のキューティクルにまとわりついて被膜をつくります。髪一本一本が太くなり、全体的な
ボリュームを増やします。
●枝毛、切毛などのダメージを修復します。艶がでて指どおりも滑らかになります。天然パーマなどのくせ毛はまとまり易くなります。
●毛穴の奥に詰まった垢や脂汚れ、シャンプー残留物に吸着して取り除きます。
●ヘナの抗菌作用が頭皮を清浄に保ち、フケや痒みを押さえます。
●頭皮から吸収されたヘナは、カラダのデトックスを促して、体内に溜まった毒素や重金属の排出を促します。重金属類は髪の毛で排泄されるため、髪の発育が活性化します。
●毛穴のコンディションが整い、毛穴の根元にハリがでます。髪の立ち上がりが良くなりセットがしやすくなります。
●成分表示名=ヘンナ
学術名=Lawsonia Inermis Linn
●特徴
ヘナは西南アジアから北アフリカまで、広く自生している植物(ミソハギ科)です。木の高さは3〜6mの低木で、花は白い4枚の花を咲かせ、稀に薄い紅色や赤、薄い緑色の花も咲かせますが、いずれも強い芳香を伴います。葉は対生した緑色で長さ2cm、幅1cm位の卵形で先は少し尖った形をしています。果実はえんどう豆ほどの大きさで、多数の種子を含みます。この種子から脂肪油やヘナオイルが取れ、香水にも利用されています。
その葉からは軟膏を作り、切り傷や打撲の治療薬として用いられるほか、実と花を絞った香油は額につけると頭痛が治ると伝えられています。植物から出る抽出物は感染症・皮膚病の治療薬に、エジプトでは脱毛予防にも使われます。またデトックス効果やホルモンバランスを整えるとされる効能があるため、現代においても世界中の女性が愛用している理由なのかもしれません。
またヘナの葉に含まれる天然植物色素(ローソン)は髪のタンパク質ケラチンと相性が良く、キューテイクルにまとわりつきます。それが皮膜となり、髪を保護しながらハリと艶を与えます。美容業界のヘアケア製品においても、自然で安全なヘアパック原料として活用されております。
●分布
アラビアとペルシャが原産で、インドでは囲いの樹木としても植えられています。グジャラート、マディヤプラデシュ、パンジャブとラジャスタン州では商用として栽培されています。特にラジャスタン州ソージャット地方産のものは品質と香りに優れています。
●科=Lythraceae(ミソハギ科)
成分=葉はグルコシド、2ハイドロキシαナフソキノン、キサントン、ラクサントンⅠⅡ、とまったく同じもの、着色料のローソン(lawson)を含んでいる。使用する部分=葉、樹皮、花、種
アーユルヴェーダの特性=Rasa-Tikta,Kasya, Viya-Sita他
●ヘナの等級
インドラジャスタン州のヘナ市場では、ヘナをいくつかの等級に分けて売買されます。最高品質の葉には三つの呼び名があります。
インドでは偽装ヘナが横行しています。鮮度の落ちた色の悪い葉を緑色に染めて新鮮な見た目を装ったり、発色の悪いヘナに化学染毛剤を添加したりするものです。
これらの偽装ヘナの多くは、日本と台湾へ輸出され「無添加ヘナ」として販売されています。
ヘナの等級
インドで収穫されるヘナには等級があります。収穫した葉は、さらに4っの等級に選別されます。
その頂点の葉は「カティスラリーフ ★★★★」と呼ばれます。
ピアサロンがお客様にご提供するヘナの等級です。
★★★★
KATISRA
カティスラ
毎年、10~11月に収穫するベストな状態の葉です。
(意:ヒンドゥー教の暦月KARTIKYA カルティクヤから)
★★★★
CONE QUALITY
コーンクォリティ
同じ品質でもう一つの呼び名は、コーンと呼ばれます。コーンというのは、女性たちが手や足裏などにヘナの模様を描くために使うヘナです。良い葉でないと美しい色はでません。三角コーン▼を紙やプラスチックなどで作り、その中にヘナペーストを入れて描きます。
★★★★
★★★
PEHLI CUTTING
ペーリ カッティング
収穫シーズン前の最初に取れた熟していない葉を指します。「カティスラ」になる前の小さい葉の状態です。
★★★
AGLI CUTTING
アグリ カッティング
同じ品質でもう一つの呼び名です。アグリは「早め」という意味です。
★★
★
D-GRADEディーグレード
4階級下がったボトムグレードです。これは100%ヘナのごみ、濡れた葉っぱ、壊れた葉っぱです。一部の業者に引き取られて、悪いことに使用されます。
●神話
ヘナは神の恩恵により神聖視されたハーブであり、そして悪魔と自分の健康に良くない影響を追い払うと信じられた。乾燥した実には、富と繁栄の女神ラクシュミ(Lakshmi)の力が宿ると考えられ、田舎の家庭ではラクシュミ神の象徴、魔よけとして一束の葉、実とともに天井へ括りつける風習も残る。シャニ神(悪魔)の祟りを恐れ、土曜日にヘナの低木をぐるりと回る風習もある。
ヘナは女性たちに人気が高く、手の平や爪、足にも塗られる(紋様)。あかぎれなどの炎症を抑える効果をはじめ伝統薬としての長い歴史がある。古代のアーユルヴェーダ文献や「ニグハントゥス Nighantus」(※01)にも記述があった。その中では、ハンセン病にも使用していたと書かれている。血液浄化作用としての役割は「アーユルヴェーダ・サラサングラーハ Sarasangraha」にも記載がある。
アーユルヴェーダ古典「チャラカ Charaka」と「スシュール Sushruta」でも同じようにヘナを調査していた。特段、皮膚病にヘナは重要な成分としての取り扱いが記録されている。出血、結核と腸チフス熱に有用とも伝えられているが、薬理学、臨床調査の結果としては、その記録資料の有無を当社では確認できていない。
※01…訳者は、読みはインド古典語辞典にて類推しているが実際の読みは不明です。
化学の染毛剤とは、色素で髪表面に色をつける「ヘアマニキュア」と、色素を脱色する「ブリーチ」、脱色浸透しながら毛髪の中まで色素を行きわたらせる「ヘアカラー」の三つに分けられます。いずれも髪にダメージを与える成分ですので正しい用法が求められています。
平成27年に 消費者安全調査委員会(※1) から「化学染毛剤」による皮膚障害の調査報告書が公表されました。全国で増え続ける「皮膚トラブル」の苦情に、これ以上の被害拡大を防ごうとした消費者庁の対応です。このニュースは各種メディアで取り上げられました。
【ヘアカラー】ヘアダイ・白髪染め・オシャレ染め
劇薬使用。強い効果。色彩自由自在!髪の深部に酸化染毛剤が残り長期にわたりダメージを与える。
毛髪の内部深くまで染めるため、色落ちが少なく長期間効果が持続します。脱色と染毛を同時に行うので、明るい色にも暗い色にも染めることができます。反面、髪へのダメージが大きく、長期の使用はカラダへの深刻な健康被害が報告されています。施術する側にも健康被害を与える(揮発吸引により)ことが報告されています。
【ヘアマニュキア】カラーリンス・カラートリートメント
長期間の使用は髪を確実に弱らせる。キューティクルに深刻なダメージ。
枝毛、切れ毛、パサつきの原因。
化学色素が毛髪の表層部にイオン結合することによって毛髪を染めます。代表的な製品タイプは、脱色を行わないため、ヘアカラーと比べると髪を傷めにくいです。毛髪内のメラニン色素は残すので、極端に明るい色にはできません。色素が次第に流出するため、色持ちも短いです。髪のキューティクルコートにダメージを与えます。
【ヘナ】
特色は選べない。発色に個人差。髪と頭皮を健やかにする。ボリュームと艶を
与える。
髪たんぱく質に吸着する特性のヘナ成分(ローソン)が吸着することによって毛髪を染めます。色を選ぶことはできません。髪のコンディションにより発色、効果の期間が異なります。傷んだ髪ほど良く染まりやすいです。色素が次第に流出するため、色持ちも短いです。髪、カラダへのダメージはありません。